日本植物学会第90回野田大会シンポジウム
プラズマが切り拓く新しい植物科学~植物における活性種の生理機能とその応用~
9月6日 (日) 9:00〜11:15
概要:プラズマにより、多様な活性種が生成される。一方、植物はこれらの活性種をシグナル因子として利用し、さまざまな生理応答を制御していることが明らかになりつつある。本シンポジウムでは、活性種が植物の生理機能に及ぼす影響について多面的に議論するとともに、植物科学におけるプラズマ技術の有用性と今後の展望について考える。
講演者:
金子 俊郎 (東北大学)
「空気プラズマを活用した植物機能制御」
朽津 和幸 (東京理科大学)
「低温プラズマ照射に対する初発応答と活性酸素種を介した植物細胞の運命決定」
中林 一美 (帯広畜産大学)
「プラズマ活性水による種子休眠と発芽の制御」
濱田 隆宏 (岡山理科大学)
「プラズマ処理が引き起こす植物の翻訳活性動態の解析」
古閑 一憲 (九州大学)
「種子へのプラズマ由来活性酸素・活性窒素の導入による発芽・成長応答」
伊藤 秀臣 (北海道大学)
「プラズマ処理が誘導する植物のストレス応答とエピジェネティック制御」
石川 和也 (名古屋大学)
「低温プラズマ処理から解き明かす新規なイネ種子発芽促進機構」
共催:学術変革領域研究(A)「プラズマ駆動種子記憶操作:プラズマが駆動する種子内分子動態の学理創成」
報告:シンポジウムでは、空気プラズマ処理によるシロイヌナズナ葉の免疫応答、植物における活性酸素種のシグナル機能、プラズマ活性水やO原子による発芽促進、さらにプラズマ処理が翻訳やエピジェネティック制御に及ぼす影響など、幅広い研究成果が紹介されました。低温プラズマによる植物応答を、分子・細胞・個体レベルのさまざまな視点から捉えることで、プラズマと植物科学の接点について活発な議論が行われました。本シンポジウムが、プラズマを利用した植物科学に新たに関心を持つ研究者との交流や、今後の共同研究につながることを期待しています。


